[中学受験]模試の効果を最大化する心得4選[受かるマインドセット]

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[中学受験]模試の心得4選[模試で合格する]

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はいどうも、ユウシンです。

今回は、受験生に向けて、模試の心得を話します。

受験生の皆さんは、そろそろ模試が本格的に始まりますよね。すでに、各塾で模試が始まっています。

前に、模試の復習が命という動画を上げましたが、6年生は、模試の使い方で合否が大きく変わります。

入試は、模試の形式と同じですよね。いくら授業や宿題で問題が解けても、入試で点数が取れなくては意味がないんです。入試の練習は模試で行うべきなのです。

なので、今回は、模試を受けるときの心得や使い方を話していきます。

この記事を参考に、まず、次の模試の準備をしてください。

模試は大事だとよく聞くと思いますが、適当に受けて適当に直しをするだけではほとんど意味がありません。入試を勝ち抜く上で、意識して模試を活用するというのが大切だということです。

それでは、いきましょう。

この記事はこんな人にオススメ
  • 模試の効果的な活用法を知りたい方
  • 模試を受ける上での注意点を知りたい方
  • 自分の子供にはどの模試を受けさせるべきなのかを悩んでいる

1. 模試前の対策

模試の心得1つ目は、模試前の対策についてです。

今回の模試は、こういう風に受けるという戦略を練ってから受けましょうということです。

これが全てではないですが、3つほど、戦略を練っておくべき項目を紹介します。

時間管理

模試前の対策の1つ目が時間管理です。

当たり前ですが、模試の特徴は時間制限があることです。定められた時間内に獲得できる得点をいかにあげられるかという競技です。

つまり、時間管理がかなり重要になってきます。

トライアスロンとかでも、スイム、バイク、ランにどれくらいの時間配分をするのか、絶対に決めますよね。模試でも、大問何番までは何分ぐらいで、それ以上かかりそうなら、次の問題にいくなどのプランを練っておくべきです。子どもの心理としても、試験中にそんなことを考えている余裕はないでしょう。

忘れないでください。受験とはある意味で試合なのです。

その1度きりで自分の持てる最大限の能力を活かせるように時間管理をしましょう。

過去の注意点をおさらい

次は、過去の注意点をおさらいするです。

模試を受けたときに、様々な課題が見つかりますよね。

最初の計算問題を半分落としているとか、理由を聞かれているのに文末が「〜から。」じゃない、とか。

そういった、今までに見つかった課題を、受ける前にもう一度見直すんです。「今回はこんなミスはしないぞ」という意気込みで、臨むことが大切です。

ゲームでも、いつまでも同じ敵に同じように負けていては、先に進めませんよね。間違うことが悪いのではなくて同じ間違いを繰り返すことが悪いんです。これは社会人になってからも、同じですよね。

説く問題のレベルを設定

3つ目は、解く問題=確実に点数を稼ぐ問題の目星をあらかじめ立てておくことです。

難しい問題に無駄に時間を使ってしまって本来解けたはずの問題に時間をかけることができなかったという経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。

そしてこの経験は、解ける問題の比較的少ない、特に下位から中位のお子さんに多いはずです。そういった子は、そもそも自分のできる問題が何なのか、分かっていないパターンが多いです。

僕はつるかめ算が得意だけど、相似の多い図形問題は苦手だな、とか、私は物語文は得意だけど、説明文は苦手だな、などの客観的な自己分析ができていなのです。

なので、模試を受ける前に、例えば国語の長い記述問題は、解かないで後回しにする、というように決めてください。

強いラスボスは後回しでいいのです。まずは弱い中ボスを倒しましょう、ということです。最終的には、弱点をできる限り潰していくことによって、全ての問題の(1)ができるようになることを目指してください。

同じように、模試を何回も受けて練習を重ねることで問題文を1度読めば、その問題ができそうかどうか分かるようになります

逆にいえば、入試本番までに解けそうな問題が分かるようになる努力をしていないと、本番で実力を出しきれないということになってしまいます。だからこそ、模試を受けて行く中で自分が点数を取れる問題を見極める練習を積むことが肝要です。

2.受けすぎは逆効果

模試を受ける上での心得2つ目は受けすぎは逆効果になってしまう可能性があるということです。

大手の塾ですと、夏休み終わりから、大体、6~10回ぐらいは模試が行われます。その上、各塾の模試は公開になっていますので、他塾の生徒も受けられます。そこにも手を出すと、2週間に1回という頻度にもなり得ます。

具体的に、最適なスパンに関しては、直し→対策の流れを十分にできる期間を目安にしてください。直しや対策ができていない段階で次の模試を受けても、ほとんど無意味です。それなら、今までに間違えた問題を解いていた方が、遥かに効率的です。これは嫌味でもなんでもありません。

模試に忙殺されたら、疲労にも繋がりますし、何より目的が曖昧になります。

その模試で何を得られるのか考えましょう。お子さんの立ち位置でしょうか?それとも総合的な弱点でしょうか?

模試の目的が何にせよ、大事なことは学力を上げることですよね。

そう考えると、1ヶ月に1回ぐらいが関の山です。

もちろん、人によってキャパシティは違いますので、もっと短いスパンで受けられる人もいると思います。特にトップの生徒様は、弱点を探す方が手間かもしれませんね。

いろいろ言いましたが、大事なのは、ミスの仕方を知り、苦手な単元を潰し、次の対策を練る、このサイクルを確保できる期間にしてください。

3. 他流試合

模試の心得3つ目は、他流試合についてです。

他流試合とは、別の塾の模試を受けることです。これは、先ほどのスパンとの兼ね合いから判断するのが賢明です。

その上で、首都圏の受験生の多くが受験する4つの模試を紹介します。

サピックスオープン(サピックス)

合不合判定テスト(四谷大塚)

全国模試(日能研)

統一合判(首都圏模試)

です。

それぞれの模試は、開催している塾が違うため、受験者のレベルも変わってきます。

なので、どのレベルの学校を目指しているのかによって、受けるべき模試が決まってきます。

あくまでも、これは個人的な意見ですが、上から順番に、受験生の偏差値が高いイメージです。

例えば、サピックスオープンは上位層が多いので、上位校の偏差値が正確に出ます。合不合判定テストと全国模試は中位。統一合判は下位の偏差値の精度が高いです。

先ほども言いましたが、受けすぎは禁物です。なので、自分に合う模試を選んで受験してください。下位の学校を目指している方はサピックスオープンを受験せずに、統一合判を受験するというのも良い方法です。

4.マインド

模試の心得4つ目はマインドについてです。

模試は、入試の予行演習なので、メンタルの部分も意識して受験することが大切です。

模試を受ける前(プレッシャーを感じないために)

まず、プレッシャーを感じすぎないようにするということです。

プレッシャーを感じすぎると実力が十分に発揮されません。

それを防ぐためには、決めたことができれば良いと思っておく、成長するための経験と考える、ということです。

模試を受ける前に決めた、時間配分や戦略を再現できれば良しとしましょう。

実際に点数を取らなくてはいけないとなると、大きなプレッシャーにつながります。なので、点数以外の目標を据え、それを達成することを目指しましょう

自分の中の最高を出そうとして余計に自分に負荷をかけてしまうと間違いなく体がこわばります。まずはその模試の中で自分の標準の実力を出し切ることを目標にしましょう。

点数は、入試で取れれば良いのです。点数よりも、戦略通りできたかどうかに焦点を当てるように言い聞かせてあげてください。

模試を受けた後(成長するために)

そして、模試を受けた後でのマインドについてです。

・実力を出しきれたか、確認する

これは、模試の復習方法で詳しく話していますが、復習をする段階で実力を出しきれたか、確認するというのが大切です。

その時も、具体的な問題の解法を確認するのもそうですが、あらかじめ決めた戦略通りできたのかも確認してください。

また、間違えた問題の分析も大切です。解けたはずなのに解けなかった問題と解説を見てもほとんど理解ができなかった問題に区別して、解けたはずなのに解けなかった問題が少なくて、解説を見てもほとんど理解ができなかった問題が多ければ、実力に近い成績が出せたということで、戦略としては良かったと言えます。解説を見てもあまり理解できなかった問題は、伸び代と考えて、今後できるようにすれば良いのです。

・他者との比較ではなく自身の伸び代を見る

そして、成績を見るときに、他者との比較ではなく、自分の伸び代に注目するということです。

例えば、同じ志望校の友達は偏差値が10も良かったのに僕はという比較は、自信を失うだけで、無意味な比較です。

ケアレスミスでこれだけ落としているから、それが全部できていれば志望校の偏差値と変らない。とか、他にも、解説を見て解けるようになった問題があるから、これを今後できるようにすれば受かるなどの貴重な失敗体験から成功をイメージできるように振り返りを行って欲しいのです。

最初のうちは多くの人間が他者との比較をしてしまうものです。だから成績が良い人は伸び続けるし、悪い人は下がり続ける。

初めから得意なことはどんどん得意になりますよね?それは、その勉強をする上で自己肯定感を保ち続けることができるからです。

頭の良い人は、いくらでもいます。そういう子達と比べすぎてしまって自己肯定感を下げるのは、全く生産的な振り返りではありませんよね。

親御さんはその点を意識して、子どもと模試の結果を振り返ってください。

一度コツさえ掴んでしまえば勉強と成績は好循環に乗ります。どんな子どもであれ、可能性の塊なのです。

まとめ

それでは最後にまとめを話して、終わりたいと思います。

まず、模試の心得の1つ目は、模試前の対策をしっかり練りましょうということでした。

具体的には、時間管理、過去の注意点をおさらい、解く問題の設定をしておくということです。模試は、入試に近い状況を体験できる貴重な機会です。その模試をただ受けにいくだけなら、家で問題集をひたすら解いてていた方が間違いなく効果的です。具体的な対策を練ってから受けましょうということです。

2つ目は、受け過ぎは逆効果ということでした。

模試の復習と対策を練る時間が取れるスパンで受けるべきということです。それができないのに次の模試を受けてもほとんど意味がないだけでなく、疲労にもつながり逆効果になってしまいます。

3つ目は、他流試合についてです。首都圏では4つの大きな模試があります。

ですが、模試によって、判定の正確性に差が出ます。上位はサピックス、中位は、合不合判定か全国模試、下位は統一合判を受けるのがおすすめです。

4つ目は、マインドについてでした。

受験はマインドでかなり結果が左右されます。基本的にミラクルが起きることは期待できませんが、受かるはずの学校を落としてしまうことは十分にあり得るのです。そうならないためにも、受験における最適なマインドセットを模試を通じて行いましょうということです。目標を点数だけに据えるのではなく、戦略を再現できたかにおくことで、プレッシャーを感じずに受けられます。

親御さんが、模試の結果で一喜一憂すると、確実にお子さんの心持ちに響きます。それは、あってはなりません。

親御さんが大丈夫大丈夫、考えた対策ができたじゃんと褒めどころを探してあげることで、モチベーションを維持しましょう。モチベーションを下げることは、百害あって一理なしです。

親御さんが一緒にサポートしてあげながら、一つ一つの模試を通じて入試本番に適したオンリーワンな戦略を作り上げてくださいね。

この記事が皆さんの中学受験の参考になれば幸いです。今回の記事は以上です。

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